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【オリジナルレポ】ソン・スンヒョン 主演映画『高陽マッコリ捜査隊入隊!』ファンミーティングを開催 「ファンの顔を見て話す、距離感の近いイベントが好き!」

4月9日東京・渋谷にて元FTISLANDのソン・スンヒョン主演映画『高陽マッコリ捜査隊入隊!』のファンミーティングが開催され、撮影にまつわるエピソードトークや甘い歌声を披露した。

『高陽マッコリ捜査隊入隊!』は、全国を巡るほどマッコリ通と言われていた韓国のパク・ジョンヒ大統領、そして現代グループ会長が1998年に北朝鮮を訪問した際に手土産として高陽マッコリ数十箱を持って行ったのをきっかけに高陽マッコリを愛するようになったキム・ジョンイル総書記の2人が同時に愛した高陽マッコリの話しを元にしたオリジナルストーリー。ソン・スンヒョンは話のポイントとなる高陽にある交番の警察官ゴ・ジング役を演じている。

開演時間が過ぎ、司会者・藤原倫己の呼びかけでソン・スンヒョンが登場すると、温かい拍手が会場を包み込んだ。スンヒョンから「みなさん、1部(映画上映)が終わってから2部もまた来てくれてありがとうございます」とあいさつがあり、ファンミーティングがスタート。

映画の撮影で気をつかった点を聞かれると、スンヒョンは「昔の時代の台詞。話す姿の雰囲気をその時代に合わせることに気をつけながら演技をしていました」とコメント。劇中、1963年から1979年まで務めていたパク・チョンヒ大統領が登場し、スンヒョンはその時代の30代の男性役を演じるために細かい役作りを心がけたという。

今の30代とその時代の30代について、スンヒョンは「(演じた時代は)ケータイもないし・・・、焼き肉屋さんもないし・・・」と不便で好きな食べ物も食べられないことができないという理由で今の時代を生きる30代の方が好きだと話した。

監督のユン・ヨチャンもイベントの応援に駆けつけ、撮影エピソードを語ってくれることも。

スンヒョンに初めて会ったときの印象について、監督は「アイドルを初めて見たのですが、とてもかっこいい方だと思いました。この映画はアクション&コメディジャンルなのですが、ロマンチックな雰囲気の方なのでアクションが合うのかどうかと思ったのですが、自転車を使ったアクションシーンも代役を使わずに本人が演じてくれたことにとても驚きました」と称賛。褒められたスンヒョンは「愛してる」と嬉しそうな表情を浮かべ、「めっちゃ嬉しいですよね。現場で撮影するときは真剣にしなければならないので、『気をつけてやって』とか、ちょっと怖かったので・・・」と当時を振り返った。褒め言葉を聞いたのは初めてだったが、スンヒョンが台詞について監督に相談したとき「君を信じているから」と言われた言葉が心に響いたそうだ。監督は「アクション映画というのは事故がつきものになりますが、アイドルを経験しているのでいろんなトレーニングを積んでいますが、撮影ではここまでは頑張ってやろうと約束していたのですが、それ以上のことをしてくれました」と褒め称えた。

映画について、監督は「高陽マッコリというお酒をテーマにした映画ですが、マッコリはパク・ジョンヒ大統領と北朝鮮のキム・ジョンイル総書記、そして多くの大統領が愛したお酒です。そして韓国では庶民的なお酒でもあります。なぜその庶民的なマッコリを好きだということをアピールするかというと、それを飲むことで庶民的なイメージとなり、投票に繋がるからです。そういった設定をベースにフィクションとして作ったものはコメディになっていますが、実際にパク・ジョンヒ大統領が高陽マッコリをたくさん飲んだという記録もあります。現代グループの会長は北朝鮮の出身なのですが、牛を一頭盗んで韓国に渡り、現代グループを作りました。なので、チョン・ジュヨン会長が1988年に牛一頭を盗んだ代わりに牛1000頭を北朝鮮に渡しました。そのとき、総書記と会長が会ったのですが、会長は美味しい高陽マッコリを持ってきてほしいと言われたそうです。こういった歴史的なことは本当に描いていますが、その他はウソです(笑)」と紹介。楽しく歴史を学びながら家族愛などが詰まった作品となっていることを説明してくれた。

マッコリの話しでは、スンヒョンは「めっちゃ好き。めっちゃ上手い」とマッコリ好きをアピール。マッコリは都市ごとに味が違いソウルは甘めだが、高陽マッコリは甘さがなくアルコール度は他と比べてやや高いそうだ。スンヒョン曰く「お米の味が強いかな。米の味が好きな人は良いかも」とのこと。

「マッコリはどんなときに飲みたくなるのか?」という質問に、スンヒョンは「雨が降っているとき。韓国人はみんなマッコリを飲みに行こうってなります」と話し、マッコリに合うつまみについて、監督は「映画でも出てきましたが、パク・ジョンヒ大統領は豚の頭をゆでた『テジモリピョニュク』をつまみとして食べていたそうです」と紹介した。

撮影中、大変だったことについて、監督は「スンヒョンさんは大変だったけど、僕は特に・・・。相手役の俳優が、首を絞めるシーンを本気でやってしまったんです」と撮影秘話を明かし、スンヒョンは「その時、台詞があったのですが(首をしめられていたので)台詞が出てきませんでした。ちょっと待って、まだ台詞がある・・・という感じ」と、苦しそうな表情を再現してみせた。実はこのシーン、リアルな表情が良かったということで、監督がカットをかけずに撮影し続けたそうだ。監督が「この場を借りて謝ります」と伝えるが、スンヒョンは「演技するときは、相手が力のコントロールができなくても、その方の演技だからそれを受け入れて演じることが俳優だと思います」と役者魂を見せた。

今後、スンヒョンがどんな俳優になってほしいかについて、監督が「次の作品も企画したいと思っているのですが、スンヒョンさんはアクションもこなせますが、ロマンチックガイとして、ロマンスやラブコメでまたご一緒できればと思います」と話すと、スンヒョンは「できます!」と自信満々。彼は「一回はやってみたいですね。日本でもやりたいです。日本の雰囲気で、ロマンチックな映画やドラマが撮れたらどうかなって思いました」と話し、ファンの期待を高まらせた。

監督との映画トークを終えてからは、弾き語りでMoonMoonの「飛行雲」を披露。アコースティックギターのザクザクとした心地良いサウンドとスンヒョンのグルーヴ感のある歌声にファンは集中して聞き入っていた。

1曲披露してからは、2023年の未来ビジョンを語るコーナーへ。ホワイトボードに文字で書いていくものではあったが、スンヒョンは絵で表現。まずは「2023年こんな年にしたい」という質問に、スンヒョンは車と海と魚を描いていた。彼は「仕事ばかりかなと思って、僕の好きなことをやりたいと思って絵にしました。ドライブをしたいんです。何も考えずに」と、ドライブにおすすめな場所として江原道(カンウォンド)を推薦。「そこの海の道路がめっちゃ綺麗です。日本の千葉の海みたいです。そこで何も考えずに。(江原道に親戚の)おばちゃんもいるから挨拶もして」とにっこり。藤原に砂浜を走ることができる千里浜を勧められると「おお!」と目を輝かせていた。

「これは絶対に食べてみたい」という質問には、出来上がった絵をファンに見せて何を描いたか当てるゲームコーナーに早変わり。出来上がった絵を見たファンに「わかった方は手を挙げて答えてください」と投げかけるが、自信の無い様子のファンたち。勇気のあるファンが「寿司!」と答えるがはずれてしまい、次に手を挙げたファンが「サムギョプサル」と答えると、なんと大正解! 正解が発表されても藤原を含めた他のファンはすっきりしない様子だったが、それを当てたファンは円卓のテーブルの上にお肉らしき塊の四角とチャミスルのショットグラスが見えて応えを導いたという。サムギョプサルを食べたい理由について、スンヒョンは「撮影時期で脂が多いものは食べないので、今は我慢しています」と食事制限していることを明かし、「今回の日本のスケジュールが一番辛いです。こんなに美味しいものがたくさんあるのに。道路を歩いても焼き肉屋さんとかあって。寿司屋さんとか・・・」と嘆くことも。しかし彼は「これからも日本に来ることがあるので、皆さんの前でかっちりした姿を見せたいので頑張っています」と、素敵な姿を見せたい思いを伝えた。

「今年見てみたい動物は?」という質問には、「絵が難しいー」と言いながら完成させてファンにお披露目。これには、「サル」「コアラ」「パンダ」という答えが飛び交うが、正解は「ひつじ」。見たい理由はSNSで羊がたくさんいる場所があるという情報を得て行ってみたいと思ったそうだ。

アットホームな雰囲気の中、イベントも終盤へ。今後、体験してみたいことについて、スンヒョンは「30代以上の男性のイメージは、ゴルフを始めるイメージが強いんだけど、僕はあんまりゴルフに心が動かない。僕は格闘技やアクティビティなスポーツが好きなので、時間ができたらテニスをやってみたい」とテニススイングを見せる一幕もあった。「仕事ではどんな年にしたいか?」という質問に、彼は「今回、警察官の役なら次は全然違う役とか、幅広く演技をしていきたいです。『アウトレイジ』のようなヤクザ映画みたいなものも演じてみたい」と、演技に対する意欲を見せた。

最後は、ファンに愛を告白する曲としてMAKTUBの「Marry Me」を準備してくれたスンヒョン。温かいギターサウンドにのせて、優しく甘い歌声を届け、ファンをうっとりさせた。ファンミーティングを振り返り、彼は「やっぱり、今の(近い)距離が好きだと思います。緊張感はあるけど、ファンの皆さんの顔を見ながら話ができるからそれが嬉しいし楽しかったです。今日はたくさん来てくれてありがとうございます」と伝え、温かい拍手の中ファンミーティングは締めくくられた。

Text:Zackey
photo:official提供:AaruTakahashi
https://www.instagram.com/aarutakahashi/

※レポートは4月9日2部の模様。写真は1〜3部のもの。

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