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【オリジナルインタビュー】チョン・イル  『高速道路家族』 家族や友達と一緒に映画を観てたくさん宣伝してください! ファンミーティングで会いましょう。またダンスも見せると思います(笑)

  • 2023年5月18日
  • 2023年5月19日
  • K-MOVIE
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ドラマ「太陽を抱く月」、「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」などで人気の俳優チョン・イルが、約7年ぶりに映画に復帰! 主演を務めた映画『高速道路家族』が、4月21日から全国の映画館で公開されている。本作で彼はホームレス一家の父親ギウ役を務め、家族をとても愛して大切にしているが、話しが進むにつれ行動を予測できない強烈で破格的なキャラクターを演じている。プロモーションで来日したチョン・イルに、撮影中の楽しかったことや大変だったこと、幸せを感じる瞬間、これからファンとやってみたいことなどについて聞いてみた。

7年ぶりの映画出演となりますが、映画が完成されたときの気持ち、周りの反応はいかがでしたか?

映画を全部撮り終えた後、公開されるまでの待つ間はドキドキわくわくしていました。釜山国際映画祭で初めてこの映画を観たのですが、自分の中ではちょっと残念に思った部分もありましたし、一方では思った以上に上手く表現されている部分もあり、嬉しい気持ちとちょっと心残りな気持ちがいったりきたりする気分でした。周りの人の反応として一番多かったのは、とても驚いたという反応でした。両親も驚いたと言っていましたし、周りの知人達も「こういう演技をするとは想像もできなかった」と言っていました。そういった反応を得ることができて、俳優としてとてもありがたい作品になったなと思いました。

演じていて大変だったことや楽しかったことは?

映画を観ていただけるとわかりますが、楽しかったシーンは家族と一緒に過ごしたシーンです。一緒にキャンプ生活をするシーンは撮影しながらとても幸せで楽しい時間でした。一方、家族と離れたことによってギウの感情が大きく変化するのですが、急激な感情を表現する演技はとても大変で、映画を観て感じられると思いますが、とても辛かったです。ギウの感情というのは普通ではなかったので、それをどのように表現すればいいのかとても悩みました。監督とはたくさん話し合いましたし、とにかく現場では監督の言うことを信じてついていった感じでした。

劇中、家具店を営む社長ヨンソンを演じたベテラン俳優のラ・ミランさんとの共演はいかがでしたか?

本作ではラ・ミラン先輩と映画でご一緒するシーンはほぼありませんでした。撮影中に話しをすることはなかったのですが、ラ・ミラン先輩は僕が出演していた「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」という作品にカメオ出演してくださったことがありました。その時に僕は「先輩、できるだけ早い時期に共演できたら良いですね」って言ったことがあったのですが、すぐに今回の作品でご一緒できることになってとても驚いたことを覚えています。ラ・ミラン先輩とは撮影が終わってから、共演者の皆さんとお酒を飲む機会があったのですが、その時にラ・ミラン先輩が持っている価値観や俳優としての深みなどを聞いて、たくさん学ぶことができる時間を過ごせました。また、演じられている行動一つ一つがキャラクターに入り込んでいる姿がとても印象的で、そういった部分も学べました。また機会があればラ・ミラン先輩と共演できればと思っています。

ギウの妻役のキム・スルギさんや子どもたちとの共演はいかがでしたか?

子どもはウソをつかないので、子どもたちとは距離感なく、本当の親子関係になれるようにと心がけました。ですから、子どもたちも僕にリラックスして接することができるように、子どもたちの視線に合わせるようにしていました。子どもたちとはたくさんのスキンシップを重ね、一緒におしゃべりしたり、ご飯を食べるときは一緒に食べたり、間食もして、撮影するのではなく、遊んでいるような感じの雰囲気作りを心がけました。妻の役を演じたキム・スルギさんはとても賢い俳優さんで、僕も演技をしながらキム・スルギさんから学んだ点も多かったです。僕のYouTubeにキム・スルギさんと監督を招いて映画のコメント撮りをすることがあったのですが、その時にキム・スルギさんは俳優としてこれからもっと上手くいく、成功する人だなと感じました。僕よりは年下でしたが、学ぶべき点が多かったです。

日本の観客に注目して観てほしいポイントは?

映画には2組の家族が出てきますが、その2組の家族の置かれている環境がどれほど違うのかという部分にフォーカスを当てていただければと思います。また、僕が演じたギウの感情の変化に注目して見ていただくと楽しいのではないかと思います。それから、映画で僕の娘役をしていた子がすべてを見る観察者としての視線を持っています。なので、この子はどういう気持ちでいるのかという点を気にしながら映画を見ていただくと、また違った部分が見えてくると思います。実際、僕もそうやって彼女の視線から映画を観たのですが、そうすることで新しく見える部分もありました。皆さんが映画を観るとき、このキャラクターにフォーカスすると決めてから映画を見ると、また異なる解釈になってくると思います。ですから本作の魅力は、見る度に違うものが見えてきますし、開かれた結末が待っている映画となっています。

家族と一緒にいるときが一番幸せというギウですが、チョン・イルさんが最近感じた幸せと言えば?

1月の末くらいまでずっと忙しい日々を過ごしてきたのですが、日本のファンミーティングの全国ツアーを終えてから、コロナ以降6、7年ぶりの家族旅行をしました。父と母とも深い話しをすることができましたし、その時間がとても幸せでした。直島や京都、奈良など、日本国内を旅行したのですが、その旅行で初めて行く場所も多かったです。ほぼ母が計画を立ててくれたんです。僕は直島をおすすめして、それ以外は母が計画してくれました。仕事ではなく旅行として行けたので、これまでに溜まっていたストレスを解消しながら、楽しくて幸せな時間を過ごせました。

劇中、サービスエリアで流れている音楽に合わせて家族みんなと踊っているシーンが印象的でした。普段、どんな曲を聴いたら踊り出したくなりますか?ファンミーティングでもダンスを見せてくれていますよね。

(笑)。明るい音楽を聴いたら、自然と踊りたくなる気もするのですが(笑)・・・。僕は本当にダンスが苦手なので、普段は人の前で踊ることはしないように心がけてはいます(笑)。でも、ファンミーティングでは、ダンス曲が流れたら僕が踊らなければ面白くもないと思ったのでファンサービスとして頑張って準備して踊りました。劇中で踊るシーンは、子どもたちがリードしてくれました。子どもたちがとても楽しく踊っていて、僕もそれに合わせて一緒に遊び、ダンスをするというよりは一緒に遊んだシーンだと思います。

最近はどんな曲を聴いていますか?

最近はクラシックをよく聴いています。モーツアルトとバッハを聴きながら本を読んでいます。僕のインスタにストーリーをアップしているのですが、それを見ていただければ、本を読みたいときとか音楽を聴きたいときに役立つのではないかと思います。

今後どんな役を演じたいですか?

日本の作品でみなさんにご挨拶できればと思っています。また、『高速道路家族』でギウを演じたことで、本当にさまざまな作品の提案がきています。ですから、『高速道路家族』には本当に感謝しています。今後はこういった役を演じてみたいと決めるのではなく、新しい作品のキャラクターにベストを尽くして演じていきたいと思います。

チョン・イルさんは今回の作品でこれまで見せたことのない役に挑戦されました。新しいことに挑戦する人たち、頑張っている人たちにエールを送ってほしいです。

何かに挑戦するということはとても素晴らしいことだと思います。新しいことに挑戦するときは恐れや心配事などがつきものだと思いますが、僕は「失敗をしても良いから経験してみよう」とアドバイスしたいと思います。僕自身も何か新しいことを始めるときに自分自身に対しても「頑張れ」と応援します。ですから、挑戦するということはとてもかっこいいことなので、恐れずに頑張ってほしいです。

今後、日本のファンとしてみたいことは?

ファンとやってみたいことはたくさんあります。キャンプもしてみたいですし、旅行も一緒に行ってみたいですし、東京と大阪以外の都市にも行ってファンの皆さんにお会いしたいです。年末か年始にまたファンミーティングツアーを計画しているので、もっといろんな地域に住んでいるファンのみなさんと一緒に楽しめるようなものを準備したいと思います。

そのときもダンスを見せてくれますか?

(笑)。たぶん見せると思います(笑)。

ありがとうございます。それでは最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

皆さんが待ち望んでくださっていた映画『高速道路家族』が公開されました。全国の映画館で公開されるので、時間があるときに、友達や家族と一緒に観ても良い映画なので映画を観に行っていただければと思います。そして、たくさん映画の宣伝もしてください。これからも素敵な作品で皆さんにご挨拶する予定でいますし、ファンミーティングも決まっているので、またすぐにお会いできると思います。なので、また会える日までもう少しだけ待っていてください。ありがとうございます。

『高速道路家族』 シネマート新宿ほか全国順次公開中

interview&text:Zackey
photo:AaruTakahashi(https://www.instagram.com/aarutakahashi/) 

<STORY>

「財布を失くしてしまったので、2 万ウォンだけ貸してくれませんか?」

テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3 人の家族。彼らは、高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2 万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出る。ヨンソンは残されたギウの妻ジスク(キム・スルギ)と子供2 人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことに。何不自由のない生活を送るジスクと子供たち。そんな家族をギウは取り戻そうとするが…。相反する二つの家族の出逢いがとんでもない結末を迎えることとなる。

配給:AMG エンタテインメント

Ⓒ 2022 Seollem film, kt alpha Co., Ltd. All Rights Reserved.

公式サイト:https://kousokudouro-kazoku.jp

作品概要

監督・脚本:イ・サンムン

音楽:イ・ミンフィ 『ひと夏のファンタジア』『最善の人生』

美術:ソン・ソイル 『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』

出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン、ソ・イス、パク・ダオン

2022 年/韓国/韓国語5.1ch/128 分/英題:Highway Family/字幕翻訳:具美佳/G 指定

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