故フィソンさんの死、外信が韓国芸能界を批判 …「容貌・行動が完璧でなければならない」

CNNなど主要外信メディアが、突然世を去った故フィソンさんの死にスポットを当て、圧迫が激しい韓国芸能界を批判した。

CNNは11日(現地時間)「韓国歌手フィソンさん、43歳でソウル自宅で亡くなった状態で発見」というタイトルの記事を通じて故フィソンさんの死亡ニュースを報道した。

CNNは「韓国俳優キム・セロンさんが24歳で死亡してから１カ月で起こったこと」とし「最近若いＫ‐POPアイドル歌手とＫドラマスターの死亡は、韓国エンターテインメント産業でメンタルヘルスに対する懸念と圧迫に対する持続的な懸念を浮き彫りにしている」と指摘した。

CNNはこの世を去った俳優ソン・ジェリムさん、「ASTRO」のムンビンさん、「f(x)」出身のソルリさん、「SHINee」のジョンヒョンさんについて言及し、「韓国のアーティストは多様なメンタルヘルス支援システムを運営中だが、韓国芸能界は競争が激しく大衆の監視も激しい」とし、「外見と行動の完璧さに対する期待がスターたちに悪影響を及ぼしている」と憂慮した。

ニューヨークタイムズも「韓国で芸能人の社会的地位は非のうちどこがない評価と性格に左右される」とし、「フィソンさんは薬物投与で激しい批判に苦しまなければならなかった」と話した。

故フィソンさんは、今月10日午後6時29分頃、ソウルの自宅で心停止の状態で発見され、死亡判定を受けた。

ソウル・クァンジン（光津）警察署は12日、故フィソンさんの検視を行った国立科学捜査研究院から死因未詳という一次所見を口頭で受け取ったと明らかにした。

遺体安置所は今月14日、ソウル・カンナム（江南）区のサムスンソウル病院葬儀場に準備される。

2002年にデビューしたフィソンさんは「With Me」「Love is Delicious」「Heartbreaking Story」など数多くのヒット曲を残した実力派ボーカリストだ。訴える力があふれる声、爆発的な歌唱力を前面に出して2000年代初めを風靡し、大韓民国R&B音楽の大衆化を引き出したという評価を受けている。