
ドラマ制作市場で長期化する不況を突破するための多様な努力が繰り広げられている。 制作会社はコスパ(価格対比性能)ドラマを作ってリスクを減らし、放送局はドラマ編成を増やして成功機会を広げている。 ただ、まだこのような試みが視聴率や話題性などで明確な成果を出してはいないという評価が支配的だ。
韓国内ドラマ制作業界の雰囲気は新型コロナウイルス感染症の大流行前後で大きく変わった。 この時期にNetflixなどグローバルオンライン動画サービス(OTT)企業等が大型興行作で質的成長を成し遂げたが、同時に制作費が急騰する副作用が後に続き業界の困難が加重された。 ここに広告市場まで萎縮し、ドラマを作って収益を上げにくい構造が固着化した。
制作会社各社は、財布の紐を引き締めてコストパフォーマンスのよい作品を発売し、持ち直しを模索している。 SBSは新人を大挙キャスティングした「四季の春」を水曜ドラマに編成し、2年ぶりに平日ドラマを復活させ、KBSは月火ドラマの代わりに水木ドラマを作るなど編成の変化を図っている。 TvN、JTBCも平日ドラマ編成計画を明らかにした。
平日ドラマはドラマ視聴需要が高い週末より相対的に低コストドラマを多く編成する。 視聴ターゲットさえうまく攻略すれば、制作費用と規模が大きい作品に比べ、投資対比効果が期待できる。
しかし、今のところ不振の状態だ。 SBS「四季の春~恋めぐる僕らの季節~」は2~3回で最低視聴率である0.7%(以下ニールセンコリア/全国世帯基準)を記録し、KBS2水木ドラマ「24時間ヘルスクラブ」視聴率は1回1.8%で始まり9回1.0%まで下落した。 0%台が目の前だ。
苦労して復活した平日ドラマが視聴率や話題性の側面で不振な姿を見せると、業界の不安感は大きくなっている。 一部では平日ドラマ廃止の可能性も流れている。 放送会社はドラマより制作費負担が少ないバラエティー番組の編成を増やしたり、すでに公開されたOTTドラマを編成する姿が見られる。実際にMBCの場合、Disney+の「ムービング」と「カジノ」を相次いで編成した。
ドラマ制作会社の関係者は「業界があまりにも厳しいと見るので競争心が消えた。 どんな作品でもうまくいってほしいと願う」とし「今、放送しているドラマが良い成績を出すことができなければ、番組編成や投資がさらに萎縮し、業界全体に否定的な影響を与えかねないという心配が大きい」と憂慮した。
ただ、放送会社が短期成果だけで投資可否を判断することはないものと見られる。 関係者は「現在、低コストドラマの編成は当面の成果よりは投資目的が大きい」と言及した。
放送会社の他の関係者も「OTTが定着し、良いコンテンツはいつでも逆走行できるという信頼があり、難しいほど良い作品を着実に作ってこそ突破口ができるという考えも大きい」とし「質的向上のための多様な努力をしてこそ結局良い作品を作ることができるという確信を持っている」と説明した。

2025/06/05 07:34 配信
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