
邦画のみならず、話題の韓国作品も輩出している、KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス配給で、韓国の大ヒット映画『オオカミ狩り(늑대사냥)』制作会社が贈る問題作、映画『デビルズ・ゲーム』がいよいよ3月7日(金)より全国公開となる。
主演には可憐な女装も話題になったドラマ「ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜」(19)や寡黙な犯罪者を演じた『オオカミ狩り』(22)など、カメレオン俳優の異名を持つチャン・ドンユン。普段は誠実な役柄が多いが、本作では本格的な悪役に初挑戦する。これまでの爽やかなイメージを脱ぎ捨て、ボザボサなパーマヘアとポップでワイルドなファッションで、残酷で狂気じみたシリアルキラー・ジニョクへと変貌した。
一方手段を選ばない刑事・ジェファンには『狼たちの墓標』(21)や『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(24)など、コメディからノワールまでジャンルを問わない実力派俳優オ・デファン。これまで演じてきた刑事役のコミカルなイメージを払拭。そんな2人が一人二役を演じて引き起こした化学反応は、まさに本作の見どころだ。
そしてこの度、そのオ・デファンからの最新インタビューが到着。
最後の一瞬まで目を離すことのできない本作で見せた鬼気迫る演技。作品とどのように向き合ったのか聞いた。

■最初に脚本を読んだ感想を教えてください。
序盤でシナリオを何枚かめくった時、ジョン・ウー監督の『フェイス/オフ』のようだと思いつつ読み始めました。 しかしエンディングの強烈などんでん返しを読み、これは絶対に出演しなければ、と思いました。 ただ当時、私はドラマやバラエティ番組を含め全3作品をすでに進行していた状態でしたので、『デビルズ・ゲーム』を加え4作品を並行して進めることは、主演俳優として参加するのに作品に良くない影響を及ぼすのではないかと心配していました。しかし、興味深いシナリオの構成とキャラクターが与える魅力にひかれて、挑戦することにしました。
■出演の決め手はなんだったのでしょうか? また一人二役を演じることには当初どのように思いましたか?
最初の質問の回答通り、出演したきっかけはシナリオの構成とボディチェンジという興味深い題材でした。 1人2役をすることになった時、考えるというよりは監督とチャン·ドンユンさんとたくさん会話をしました。「体が変わるのだからお互いのトーン(雰囲気)を真似するべきか?」という悩みましたが、真似するというよりは「私がジェファンなら?私が本当のジニョクだったらどうだろうか」という発想から演技をしていこうと話し、べストを尽くして撮影しました。
■ジェファンをどういう人物だと捉えて演じていましたか?
ジェファンというキャラクターは典型的な熱血刑事だと思いました。 しかし、作品の特性上、そのキャラクターに合わせて演技するというよりは「私がジェファンだったら?」という考えを基に演技したんです。 「自分の体が変わったとしたらどうか? 自分はジニョクだとして、ジェファンの体に入ってしまったら?"という思いを巡らせました。刑事ジェファンのキャラクターだけに集中するというよりは全体的にキャラクターを構成していくために努力をしました。

■一人二役に挑戦してみて難しかったのはどのような部分ですか? 印象に残っているシーンも教えてください。
感情的なシーンを撮影する日があったのですが、その場面はワンテイクで撮らなければなりませんでした。 撮影を延期することができず、色々と考え尽くしました。 当時、父が亡くなってからあまり時間が経っていなかったので、父親の写真を見ながら感情をつかんで演じましたがとても残念な気持ちが残りました。もう一回撮影したかったのですが、時間が調整できませんでした。帰宅後もすっきりしない思いでした。このようなことが積み重なっていくと、このように演技するのが正しいのか、とても恥ずかしことなのではないかと思いました。 ところが監督は強い確信があったのです。 自分自身を信じればいいし、うまくやっていると言ってくださって、あんなに激しい撮影ができた記憶があります。
■チャン・ドンユンさんとはお互いのキャラクターをどのように演じ分けるのかなど事前にどんなお話をしていたのでしょうか? また、撮影中のドンユンさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。
2番目の質問でお答えしましたが、トーン(雰囲気)を真似ても限界があるので、同じようにすることはできなかったし、そのようなことに気を使ってしまうと演技から外れてしまうこともありうるのではないかという気がしました。 自分の言葉で楽に演じることは自然なのですが、他人の言葉を真似すると演技に支障をきたす恐れがあるので、各自の声を出す代わりに、この状況ではお互いに「私がジェファンだったら? 私がジニョクだったら?」という、この1点だけ忘れずに演じようと話しました。声を変えれば演技が不自然になることがあるので、私が(ドンユンさん)よりも演技キャリアが長いということもあり、若干の仕掛け、習慣を一つずつ変えてみたらどうかとも提案しました。 お互いに対話をたくさんしながらキャラクターを作り出すために努力しました。
■キム・ジェフン監督からはどんな演出やアドバイスがありましたか?
2か月の間に28回の撮影をしなければならなかったので、撮影をほぼワンテイクで行ったような気がします。俳優としてもう一度撮ってみたいと思う気持ちもありましたが、監督がいつもとてもよくやっているしよく映っているから心配せずに信じてついてきてほしいと言ってくださって、少し安心した記憶があります。

■昨年は『ベテラン 凶悪犯罪捜査』『消防士』など映画出演が続きましたが、出演作を決めるポイントながどあれば教えてください。
すべての俳優が同じ考えなのではないかと思うんですが、作品を決める上で最も重要な要素は台本なんだと思います。
■『デビルズ・ゲーム』は日本の観客にはオ・デファンさんの初主演映画だと紹介しています。いよいよ3月に日本で公開を迎えますが、主演俳優としての感想をお願いいたします。
日本の観客の皆さんこんにちは。俳優のオ・デファンです。『デビルズ・ゲーム』という映画ですべての俳優とスタッフの方々と最善を尽くして撮影しながら、僕もまた毎シーンに集中しながらアツく演技した映画です。『デビルズ・ゲーム』は私を初心に帰らせた映画でした。熾烈に毎回真剣に撮影しました。たくさんの関心をお寄せいただき、ファンの皆さんにお会いできる日があればまたご挨拶したいです。ありがとうございます。
■もし入れ替わってみたい職業や人物がいたら、どんな人を選びますか?
そういったことを考えたことはありませんが、考えてみると、職業も人物も変わりたくないです。演じることがとても幸せで、面白いからです。働くことが幸せだということが、どれほど大きな幸せかを知っているので、この職業以外には考えたことがなく、僕が幸せに働けるかどうかが疑問です。それから役として仕事を終えて、家族と一緒に過ごす時間が私にとって最高に大きな幸せなので、他の人物として生きたいという考えの代わりに、ただ今のように家族と幸せに暮らす、息子であり夫であり父親であるオ・デファンとして生きたいです。
■『デビルズ・ゲーム』の公開を待つ日本のファンへメッセージをお願いします。
『デビルズ・ゲーム』は興味深い題材と想像しがたいどんでん返しがある映画です。たくさんの愛をお願いします。ありがとうございます。

作品タイトル:『デビルズ・ゲーム』
公開表記:3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:キム・ジェフン
出演:チャン・ドンユン、オ・デファン、チェ・グィファ、チャン・ジェホ
2023年/韓国/韓国語/106分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/
原題:악마들/英題:Devils/映倫区分:R15+/字幕翻訳:根本理恵
提供:KADOKAWA Kプラス、MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
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公式サイト:https://devilsgame.jp/
公式X:https://x.com/devilsgame_jp
#デビルズゲーム
2025/03/05 12:00 配信
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